少年時代の夢を叶えた愛車、ポルシェ928GTS
2023年09月27日

幼少期の原体験が、その後の人生を決定づけてしまうことがある。
今から40年ほど前、日本中の少年たちを熱狂させたスーパーカーブームは、その最たる例だろう。当時の子どもたちも、いつの間にか大人になり、日本経済を支える存在になった。実際にスーパーカーのオーナーとなった人もいるはずだが、どれほどの人が当時の夢を叶えることができたのだろうか…。
今回は、10歳のときの原体験を忘れることなく胸に秘め、50代の節目のタイミングで、ついに夢にまで見たクルマを手に入れたオーナーをご紹介したい。
今から40年ほど前、日本中の少年たちを熱狂させたスーパーカーブームは、その最たる例だろう。当時の子どもたちも、いつの間にか大人になり、日本経済を支える存在になった。実際にスーパーカーのオーナーとなった人もいるはずだが、どれほどの人が当時の夢を叶えることができたのだろうか…。
今回は、10歳のときの原体験を忘れることなく胸に秘め、50代の節目のタイミングで、ついに夢にまで見たクルマを手に入れたオーナーをご紹介したい。

ポルシェ928は、当時、ポルシェ社の社長であったエルンスト・フールマン氏の主導により、同社にとって象徴ともいえる911の代わりになるモデルとして1977年にデビューを果たした。ポルシェ928は、発売当時よりAT車が用意されるなど、同社のラインナップにおいて高級なグランドツーリングカーとして位置付けられ、車輌本体価格も911より高額であった。

オーナーは、少年時代にポルシェ928と強烈な出会いを果たしたようだが、そのときの記憶を振り返ってもらった。


ここまではよくある話かもしれない。だが、オーナーは違った。大人になっても、本気でポルシェ928を手に入れたいという思いが途切れなかったのだ。

こうして、がむしゃらに働いたオーナーに、ポルシェ928を手に入れるチャンスが訪れた。



まるで、この個体がオーナーのところをめがけて嫁いで来たような印象を受けるが、それは思い過ごしではないかもしれない。


最後に、このクルマと今後どう接していきたいかオーナーに伺ってみた。


「所詮、1台のクルマだ。そんなことあるわけないだろう」と一笑する人もいるだろう。だが、多くの取材を通じて気づいたことがある。「どんなことがあっても手に入れたいという本気度と、それに相応しいクルマが嫁いでくる確率は比例する」という事実だ。今回のオーナーも、まさにそんな1人だ。
年齢や性別に関係なく、寝ても覚めても本気で欲しいクルマがあるとしたら…。どんな方法でもいい。行動に移すことで確実にチャンスは訪れる。あとは、その機会を逃すことなく、掴めるかどうかに掛かっている。幸運とは、チャンスに対して準備ができている人に訪れるのだから。


