祝ランボルギーニ60周年。次世代フラッグシップ間もなく登場!

2023年02月24日
祝ランボルギーニ60周年。次世代フラッグシップ間もなく登場! © FORZA STYLE 提供
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ランボルギーニファンにとって、冬の終わりから春にかけて、記念すべき日が続きます。まず、2月20日は同社の創業者であるフェルッツィオ・ランボルギーニを見送った日。葉桜の記憶が薄れた頃の4月28日には同氏の誕生日を迎え、そして5月7日のアウトモビリ・ランボルギーニ設立記念日と続きます。さらに、2023年はメモリアルな60周年。近年は破竹の勢いで販売台数を伸ばし、もうじき年間販売台数1万台が見えてきた感じです。
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直近の気になるニュースは、2月6日(現地)に発表されたV12自然吸気エンジン搭載のワンオフモデル、「インベンシブル/オーセンティカ」の2モデルです。ボディ形状は前者がクーペ、後者がロードスターなのですが、車両解説以上に目を奪われたのは、プレスリリース冒頭に記載された「ランボルギーニ初のハイブリッドスーパースポーツカーのデビューまであと数週間となりました」という一文です。つまり、間もなくフラッグシップのアヴェンタドール後継車が披露されるのです!

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実際のデリバリーはおそらく年央をまたぐでしょうが、発表時期をポロっと教えてくれるのですからサービス満点。早ければ2月中にも発表されることでしょう。いまはアレコレ想像することを楽しみとして、ひとまずランボルギーニ60年の歴史を振り返ってみましょう。同社のタイムラインを大分すると以下のようなモデル構成になるかと思います。

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●クラシック・ランボルギーニ
350GT / 400GT / 400GT 2∔2(1964-1968)
Islero 400GT / GTS(1968-1970)
Espada GT / GTE(1966-1969)
Jarama 400GT / GTS(1970-1976)
Miura P400 / P400S / P400SV(1966-1972)
Countach LP400 / LP400S / LP500S / LP5000QV / 25th Anniversario(1974-1990)
Urraco P250 / P200 / P300(1972-1979)
Silhouette P300(1976-1979)
Jalpa P350(1981-1988)
LM002(1986-1992)

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フェルッツィオは1974年に経営権を手放すことになりますが、同社が1999年にアウディ傘下となるまでその遺産を受け継いだモデル作りとなります。なかでも、初のミッドシップカーとなるミウラ、スーパーカーの名を世に刻んだカウンタックはあまりに有名です。個人的ダークホースは最後のFRモデルとなったハラマGTS。

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●モダン・ランボルギーニ
Diablo(1990-2001)
Murcielago(2001-2010)
Aventador (2011-2020)
Gallardo(2003-2013)
Huracan(2014-)
Urus(2018-)
※( )内の表記はモデルイヤー

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ディアブロはクラシックとモダンの端境期ですが、チューブラーフレーム構造とカーボンモノコック構造のシャーシでスーパーカーの定義を分けるなら、ムルシエラゴまでをスーパーカー、アヴェンタドール以降をスーパースポーツカーと定義するのもギリギリありかと感じます。その判断は皆さんに委ねます。

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モダン・ランボルギーニ躍進の立役者はこの3人。まずはランボルギーニのかじ取り役、チェアマン&CEOに再び就任したステファン・ヴィンケルマン氏です(1964年生まれ)。しかも、ブガッティとの兼務なのですから大車輪の仕事っぷり。でもこの方、とにかく周囲の人間たちの能力を引き出すのが上手。また、イタリア政府からおそらく民間人としては最高位の勲章、騎士大十字勲章を授与されるほど貢献度大。

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2人目はチェントロ・スティーレのヘッド・オブ・デザイン、ミィティア・ボルケルト氏(1974年生まれ)。確か15~16歳頃にベルリンの壁を越えてやって来た人物です。アヴェンタドール、ウラカン、ウルスといったモダン・ランボルギーニをすべて手掛けています。

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3人目はチーフ・テクニカル・オフィサーのルーベン・モール氏(1979年生まれ)です。前出のヴィンケルマン氏の言葉を借りれば「非常に柔軟な思考をもち、新技術を否定することなく、興味をもって挑戦する人物」とのこと。前職はアウディでランボルギーニ電動化の担い手となる人物。

今回はランボルギーニの60年をザックリ振り返りましたがいかがだったでしょうか。とにかく、この先数週間は目が離せないランボルギーニ。皆さんお一人お一人が時代の目撃者となることだけは間違いないでしょう。
Text:Seiichi Norishige

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